Seishi Ono's blog

Fugaces labuntur anni. 歳月人を待たず

2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

当たり前品質

昨日は、「ある日システム管理者がいなくなったら」どうするかという話をとある場所で話させていただいたが、自分でも得心の行く話の落としどころをずっと見つけることができず、結局不出来な発表になってしまった。わざわざお出でいただいた方々には申し訳…

Willcom D4のこと

PC

Willcom D4が発表された時、この不思議なデバイスに私は何の関心もなかった。そもそもWindows系のOSは仕事では使うが、自分で自由に使うOSとしてはちょっと不満がある。発表された直後、あまりの不評が掲示板などに書き込まれるのを見て初めて関心を持ったの…

WiFiの普及

いつも持ち歩いているノートPCのwubi(ubuntu)のパーティションが壊れてしまった。ブートするが/devや/systemが見えない。たいしたデータも入っていなかったので、クリーンインストールすることにした。それはいいのだが、私の使っているノートPCの無線LANド…

ある日システム管理者がいなくなったら

この週末の金曜日に、CTCの大学関係のユーザ会であるCAUAで講演をさせられる羽目になった。他ではあまり講演を引き受けることはないのだが、会長の林先生にはいつもお世話になっているのでお断りはできない。しかし、題材にはいつも悩む。今回はアウトソーシ…

サービスのボトムラインはどこまでも高くなる

S25RとtaRgrayを本格稼働させて2週間ほど経過したが、全くクレームもなく運用できているので一安心といったところである。おおざっぱな統計を取ってみると、メール1万通あたりtaRgrayでフィルタされたものが8千通、通過した2千通のうちspamassassinにフィル…

バベッジの分業論

チャールズ・バベッジは、言うまでもなく18世紀にコンピュータの原理を考えついたということで知られているが、実は経済学の分野でも少し知られた学者であって、それはある本で「分業」の理論にある種の貢献をしたからである。もっと有り体に言えば、カール…

迷惑メール対策

このところ迷惑メール対策に関心を持っている。5年ほど前まではベイジアンが流行であったが、ここ数年はGreylistingやGreet pauseが流行していた。特にGreylistingなどはメールの中身の監査をしないでその振る舞いを見るだけという点が魅力的な対策であった…

UMPCと私

PC

UMPCあるいはPDAというのは昔から私の関心を引いてやまないものの一つである。最初はpalmあるいはそのOEMであるIBM のworkpadからはじまり歴代のパームは片端から試した。sonyのclieも試した。Treoも電話になる前のものは持っていた。linuxザウルスも最初の…

セキュリティ対策と人

私がインターネットに触れた20年近く前にはセキュリティという概念はほとんど存在しなかった。そういうことを心配する管理者はパラノイアと馬鹿にされたものである。当時のインターネットの利用者は一定のスキルを持っていたので、セキュリティ上の問題はエ…

30歳にして何事もなしえない人は…

「30歳にして何事もなしえない人は何事もなしえない」というのは経済学者シュンペーターの言葉であるが、私は20代の頃にこの言葉を指導教官から聞かされた。シュンペーター自身も私の指導教官も20代の若者を励ますためにこの言葉を使ったのだろうが、30歳に…

ケインズを読む…

学生時代の話である。こういっては何だが普段はあまり勉強しているとは思えない友人がケインズの『雇用、利子および貨幣の一般理論』を小脇に抱えていた。どうしたのかと思って話を聞いてみると、ある先生が講義の中でこの本を一日1ページずつ読んでゆけば卒…