古典
ちょっと前に、経済学史の翻訳を分担執筆したことがあった。邦題は「女性経済学者群像」となっているが、原題は「アダム・スミスの娘たち」である。この原題でも30年くらい前に翻訳がでていたのだが、その改訂版が出たので再度分担させていただいたものであ…
チャールズ・バベッジは、言うまでもなく18世紀にコンピュータの原理を考えついたということで知られているが、実は経済学の分野でも少し知られた学者であって、それはある本で「分業」の理論にある種の貢献をしたからである。もっと有り体に言えば、カール…
学生時代の話である。こういっては何だが普段はあまり勉強しているとは思えない友人がケインズの『雇用、利子および貨幣の一般理論』を小脇に抱えていた。どうしたのかと思って話を聞いてみると、ある先生が講義の中でこの本を一日1ページずつ読んでゆけば卒…