Seishi Ono's blog

Fugaces labuntur anni. 歳月人を待たず

2010-01-01から1年間の記事一覧

「労働力商品化の無理」の限界

先日久しぶりに恩師の研究会が行われた。偶然にも、先日来気になっていた、宇野弘蔵の恐慌論が話題になった。 恩師によれば、恐慌が、好況によってリソースを食い尽くした結果として起こるということは言えるだろう。しかし、そのリソースが不足する原因は、…

UW pineでメールを読む

もう20年も前、1990年代頃の事だったが、米国に留学する少女にpineの使い方を教えたことがある。留学先の学校のメーラがpineだったからだが、私も当時はあまり使ったことはなく、教えるより調べなければならないことが多かった。当時elmというMUAを使…

恐慌と「労働力商品化の無理」

宇野弘蔵の『恐慌論』によれば、恐慌が起こるのは資本主義システムが労働力までも商品化していることにそもそも無理があるからだと主張している。普通の商品であれば、必要ならたくさん作ることができるが、労働力は人間が提供するものなので有限であるとこ…

30年ぶりの宇野弘蔵『恐慌論』

恐慌論 (岩波文庫)作者: 宇野弘蔵出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2010/02/17メディア: 文庫 クリック: 14回この商品を含むブログ (10件) を見る宇野弘蔵の『恐慌論』は宇野理論を研究する場合の必読書のはずだが、私の指導教官はなぜかあまり読むことを薦…

久しぶりのNetbook

ASUS Eee PC 901 main 1G SSD 16G 8.9インチ WHITE パールホワイト EEEPC901-WHI051X出版社/メーカー: Asustek発売日: 2008/11/29メディア: Personal Computers購入: 2人 クリック: 30回この商品を含むブログ (14件) を見る eee pc-901xは、買った当初キーボ…

今年の健康診断

この数年健康診断結果が良かった試しはなく、いつも要精密検査ばかりなのだが、面白いことに同じところでひっかかるわけではない。確か最初は心電図でそのときは慌てて医者に飛んでいったが、別段のことはなかった。翌年は血圧、次の年は眼底検査結果だった…

不快なものは取り締まる(岡崎図書館への不正アクセス)

時事問題にはあまり触れたくないと思っていたのだが、岡崎市の図書館で発生した不正アクセス事件は象徴的な問題を含んでいるようなので、自分の考えを整理しておきたくなった。三菱電機の作成した図書館管理システムの出来があまり良くないために、1秒に1回…

お盆休み

お盆休み中にやり残したことを色々片付けようとしたが、結局片付かない。何といっても昼からビールを飲んだりするから、これだけで、出きるはずの事も出来なくなる。若いころは昼からアルコール飲料を飲む人がいることに仰天したものだが、父が10年前になく…

日記とTwitter

このところTwitterでつぶやいていることが多い。そのうちまとめてこちらの日記にしようと思っていたが、振り返ってみて実のところまとめるような話は存外ない。それに加えて、後で日記にしようと思ってつぶやいたことも結局埋もれてみつけるのが面倒になって…

メタボ健診とデータ解析

昨今、メタボ健診の腹囲を巡る報道をいくつか目にした。そもそも腹囲は無意味であるという従来からの指摘と、女子の基準は,90センチからは10センチ減じて80センチにするという話があるようである。興味深いのは,いずれも最近行われた同じメタボ健診…

健康管理

いわゆるメタボ検診で「積極的指導」に該当してしまった。腹囲が制限値 を3センチほど上回り、血圧高め、糖尿値高めなのだそうである。これだけ見ると大変な肥満体質で、実際診断結果もそうなっているのだが、周囲の人にこの話をするとたいそうびっくりする…

新聞を読む

私の高校時代の愛読書に羽仁五郎の一連の評論があった。その中に新聞の読み方の話が何度か登場する。新聞を読むときは赤鉛筆と青鉛筆を持って読め。自分にとって良いと思うことがあれば赤線を引き、悪いと思うことがあれば青線を引く。そうして赤い線と青い…

正義と公正

最近の民主党の政治資金規正法違反事件などを仄聞する都度思うのだが、日本の司法システムは西洋的でありながら、その理念はどこか西洋から遠いところにある。それを未熟というか独自の文化というかは、シニカルにいわせてもらえば、見方の問題に過ぎない。…

今更ながらWillcom NS

私が20代の頃は、まだワープロも普及していない時代ですべての書類は当然手書きだった。その頃憧れていたものにシステム手帳があった。当時も今もシステム手帳は高価である。仕事を始めてしばらくしてシステム手帳を購入し、何はなくてもこれだけは持ち歩い…