2012-01-01から1年間の記事一覧
MOOCは、イリイチの「脱学校化社会」の理念から出発して人気となり、膨大な受講者を集めたところで、ビジネスになった。 このビジネスを成功と評価するにはもう少し時間を要するが、急速な展開のなかで、まだまだ精度をあげなければならない部分がある。 例…
Web2.0を言い出したのは、Tim O'Reillyであり、調べてみるとこれは2004年のことだったようだ。瞬く間にこの言葉はバズワードになり、たくさんの○○2.0のバリエーションが生み出された*1。まことに便利な言葉だったわけだが、もう8年も経ってしまってそろそろ…
忘れられた思想家〈上巻〉―安藤昌益のこと (岩波新書)作者: E.ハーバートノーマン,大窪愿二出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1991/09メディア: 新書購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (4件) を見る ハーバートノーマンの安藤昌益を読んだのは高…
どうもはてなの広告もうるさいので、ポイントを購入して広告を消そうと思ったのだが、ポイントは860円などの端数で買うことができない。でその端数も処理できない。一年使わないと消滅する。なかなかいけている仕掛けなので、購入するのは控えることにした。…
12月9日付のワシントンポスト紙の記事「Georgetown to offer free online courses」によればジョージタウン大学もEdXに参加することにしたらしい。 格式と伝統のある保守的なカソリック系大学の参加は、ちょっとしたニュースだったわけだ。 この記事の最後に…
オープンエデュケーションは、日本の高等教育機関にとって脅威かそうでは無いのか?日本語という非関税障壁に守られているガラパゴス、鎖国された日本は、いつまで鎖国を続けられるのだろうか? 私にすれば、黒船がそこまできているのに惰眠をむさぼっている…
xMOOCsの仕組みを見ていると、時代遅れだという批判が、cMOOCsの人たちをはじめいくつかある。実際その通りだと思う。 失敗したfathomと余り変わらないe-leaningシステムでしかないようにみえる。だから、このままではxMOOCsは一時のブームで終わってしまう…
ラテン語の格言には、Non scholae sed vitae discimus.「学校のためにでは無く人生のために学ぶ」という一文がある。セネカの書簡集にあるNon vitae sed scholae discimus.「人生のためで無く学派のために学ぶ」という学者に対する皮肉な言い回しをひっくり…
2012年10月に発生したCourseraの閲覧不能事故*1は、クラウドサービスを利用している場合には、どのサービスでも起こりうる事故であって、それ自体は取り立てて大きな問題であったわけではない。しかし、なかなか教訓的ではあった。 大規模オープンオンライン…
MOOCsが、スタンフォード、MIT、ハーバードなどエリート大学による、教育支配の道具であるのに対して、khan academyは、MOOCより以前から、学位があるわけでもない個人的な趣味で始めた活動がアカデミーとして具現化した活動である。 エリート大学だけがMOOC…
The MOOC Guide(https://sites.google.com/site/themoocguide/home)は、ここまでのMOOCの歴史を知るのにわかりやすいサイトだ。 Wikiベースで2007年に始まったMOOCの初期の活動は、 Connectivism and Connective Knowledge course (CCK08)で本格的な活動とな…
100万人の規模で授業を行いクレジットを出そうとすれば、本人同定の問題とかならず向き合わなくてはいけない。実際edXもCouceraもクレジットを出すために、webカメラを使った本人確認を行うことにしている。 現状では、コース完了率は10%に満たないから、10…
MOOCに関する初期の論文にブログやフォーラムのようなコミュニケーションツールに対する評価をしているものがある(http://eprints.port.ac.uk/5606/1/Blogs_and_Forums_as_Communication_Tools_in_a_MOOC.pdf)。これを読んでいると、MOOCの活動の中で、学…
MOOCのことを最初に教えてくれたのは、千葉大学の土屋先生だが、彼とはインターネット構築の現場で知り合った。お互いに元々は、インターネットの専門家ではなかったが、1990年代に首を突っ込んだのである。 実のところインターネットは、世間に普及し、とう…
仕事柄日本の高等教育機関の現状には関心を持たざるを得ない。なにせ自分が明日も飯を食っていられるかについて悩まなければならない相手だ。しかし、それにしても世界の動向からあまりにも日本の高等教育機関の意識は遠いところにあるのではないのかという…
お盆休みの暇つぶしに、未だベータテスト中のさくらのクラウドを利用してFreeBSD9.0を使ってZFSを構築してみた。基本的には以下の Dan's ブログを参照したのだが、それだけではほんのわずかに足りず、悩んだところがあったので、自分自身のメモとして記録し…