思い出
私が麗澤大学の牧野晋先生と初めてお会いしたのは、1998年8月に開催された「東京地域アカデミックネットワーク(TRAIN)」のワークショップでのことであった。私は当時、大学としては当時やや珍しかった「学術ネットワークから商用ネットワークへの乗り換え…
高校時代に私がもっともよく読んだのは羽仁五郎と加藤周一の著作だった。当時は学生運動の末期であったが、その後に及んでも高校生の中には口角泡を飛ばして議論を重ねる連中がいた。長い間、私は何もわからず彼らの話しにじっと耳を傾けているだけであった…
「30歳にして何事もなしえない人は何事もなしえない」というのは経済学者シュンペーターの言葉であるが、私は20代の頃にこの言葉を指導教官から聞かされた。シュンペーター自身も私の指導教官も20代の若者を励ますためにこの言葉を使ったのだろうが、30歳に…