2012年10月に発生したCourseraの閲覧不能事故*1は、クラウドサービスを利用している場合には、どのサービスでも起こりうる事故であって、それ自体は取り立てて大きな問題であったわけではない。しかし、なかなか教訓的ではあった。
大規模オープンオンラインコースでのサービス不能状態は、こうしたサービスの宿命と言えるだろうか?
自分自身でホストを構築し、運用している限りその答えは常にイエスである。しかし、もっと別の発想で者を考えれば、新しい道は開けるかもしれない。
例えばP2Pでの運用などがそうである。P2Pでの運用は、モラルの問題や著作権の問題をはじめ解決すべき課題は多いが、発想を変えれば、可能にならないだろうか?
例えば、クラウドを一つのノードに見立ててP2P通信で運用するとか、途方も無い発想ではあるが、実現不可能では無いように思う。一つのクラウドというノードが落ちても、ユーザは別のクラウドというノードに行けば良いだけである。
また、特にオープンオンラインコースの場合は、学習者単位でのP2P通信は馴染みやすいものになるかもしれない。
大規模オープンオンラインコースを作ろうとすれば、そうした可能性についても今後は検討して行く必要があるだろう。