Solarisをノートに入れるという作業は、単なるオタクな趣味でしかない。成功することは希だし、成功してもほとんどのデバイスは使えない。実用性はゼロに近い。
ただ、苦労することによってSolarisの癖や特徴を知ることができるのは、サーバ管理者にとっては幾ばくかのメリットにはなる。それも、私のように引退した管理者には意味があるはずもなく、単なるノスタルジーでしかない。
とはいえ、多少はがんばってみた。
ログイン画面の苦労は先に書いた。Windows7が壊れてしまうのは、ブート領域を再インストールし、さらにWindows7の修復インストールをすることで回避できた。具体的には、
cd /a/boot/grub
/sbin/installgrub -m ./stage1 ./stage2 /dev/rdsk/c1t0d0s0
などとしてから、windowsのCDでブートし、修復インストールを選択する。
次はネットワークである。ログインができてネットワークに繋がる。この2つさえ克服できればまあ使い物にはなる。
有線LANはなにもしないでも繋がった。NetBSDをeee PC901に入れたときよりはだいぶ良い。
そこで、まずWi-Fiである。Web上を探すと「インテル® Wireless WiFi Link 4965AGN」のドライバを入れろと書いてあるので、OpenSolarisのページからiwkドライバを手に入れたが全然駄目である。
おかしいなと思い、
/usr/X11/bin/scanpci -v
としてみると実は、「 Intel 3945」らしい。つまりはwpiドライバだった。私のマシンが一時代古いだけだったようだ。
このドライバはSolarisとしては枯れているようで、inetmenuやwificonfigとも問題なく組み合わせることができる。iwkドライバではそうは行かないようだ。
OSSドライバも入れてみたが、マイクロフォンをBIOSでOFFにしないとハウリングを起こしてしまう。やれやれである。こちらは後回し。
これで役者はそろったのでptexliveを入れてみる。デフォルトでは相変わらず縦書きは駄目なようなので、freetyp2を有効にして再コンパイル。あれ? iconvライブラリがないと言って怒られる?手動で
-liconvを追加すれば通る。が、一体何が起こったかわからない。
「まあ、いいや。」ということにする。