The MOOC Guide(https://sites.google.com/site/themoocguide/home)は、ここまでのMOOCの歴史を知るのにわかりやすいサイトだ。
Wikiベースで2007年に始まったMOOCの初期の活動は、 Connectivism and Connective Knowledge course (CCK08)で本格的な活動となり、CCK11で一つのスタイルになった。WikiやFacebook、Second Lifeなどの既存のSNSを利用して成功したMOOCは、150万人の利用者を獲得するまでになった。
2012年は The Year of MOOCs と呼ばれるようになったが、しかしここではMOOCの様相が一変することになる。Udacity、Courcera、edXなどが巨額の資金を得て参入し、独自のSNSによってクレジットを収益に据えた新しい活動を開始したからである。
Phil Hillによれば、現在MOOCには4つの課題があるはず(http://mfeldstein.com/four-barriers-that-moocs-must-overcome-to-become-sustainable-model/)である。
- コースの完遂率が低すぎる
- 発行したクレジットが本当に価値のあるものになっているか
- 本人認証を確実に行えるのか
- かなりの投資をして、それに見合う収益が得られるか
2番目については、Couceraが一つの答えを出したが(http://www.slate.com/blogs/future_tense/2012/11/13/online_classes_coursera_to_offer_college_credit_for_some_courses_starting.html)、それだけに3番目の本人認証の確実性は重要な、そして重い課題になってくるように思われる。すると4番目のそもそも儲かるのかという問題に繋がってくる。
まだまだMOOCsがビジネスになるのは大変そうではある。
この中で、キーとなるのは、今の所、一番目のコース完遂率の維持と3番目の本人認証の問題についてだと思われる。ここのブレークスルーがあれば、MOOCのような大規模オープンオンラインコースは成功できる。