Seishi Ono's blog

Fugaces labuntur anni. 歳月人を待たず

WEPの時代の終わり?

無線LANは、2000年頃からドッグイヤーならぬマウスイヤーといわれて、その仕様も運用方法も驚くべき変化を遂げてきた。しかし最近は、WiMAXのような次世代高速無線は別格として、家庭用に普及しているアクセスポイント製品にはそれほどの変化もないなと勝手に思い込んでいた。しかし、実はそうでもないようである。

自宅のアクセスポイントはMACのワイヤレスベースステーションであり、結構便利に使っているが最近どうもアクセスできない機材が出てきた。最初は以前にも紹介したように、Willcom D4であって、これは当初から不評を買っている製品なのでそんなものかと諦めていた。最近、ところがLinuxなどでもつながらないことがあることに気がついた。ドライバを更新してみても症状に変化がない。症状としては、アクセスポイントに接続ができるのにDHCPが取りに行けないというものである。

しばらく考えてからアクセスポイント側の設定を変更してみた。自宅では古いPDAなどの機材を使うこともあるので昔ながらのWEPキーでの認証をはさんでいたのであるが、これを人並みにWPAパーソナルに変更してみたのである。すると驚いたことにLinuxもWillcom D4もあっさり接続されてしまった。

MACのワイヤレスベースステーションがWEPといいながらエミュレーションしているだけだったのかもしれない。WEPは簡単に破られてしまうと言われながら、未だに公衆無線LANはWEPキーが主流であるため、家庭用の製品の変化には却って気がつかなかった。

ぼやっとしていると何もかも置いていかれそうになる。それにしてもである。古いPDAは結構便利に使っていたのであるが、どうやらこれも時代の流れには勝てないことになってきたようだ。ただ、少し前の機材であればちゃんとWPAをサポートしている。実はそれさえも知らなかった。