Seishi Ono's blog

Fugaces labuntur anni. 歳月人を待たず

eee Mint Linuxの日本語化

この休み中にeee pcで少し遊ぼうと思って少しだけ触ったpc-901だが、Mint Linuxでの日本語化対応は、ブラウザなどを見る限りでは満足の行くものである。

しかし、やはり不具合はある。まずThunderbirdでメールを書こうとしたら日本語IMEであるAnthyが起動しない。手動で起動したらその後は動いてくれた。それかあらぬか時々他のアプリケーションでもIMEを取りこぼすようだ。この辺りは少し昔のUNIXとあまり事情は変わらない。

それよりも困ってしまったのは、Texで縦書きにすると句読点の位置が反対になるなど全然だめなことである。これはずいぶん前からDebianなどで経験済であるが、freetypeにotvalidオプションがつけられていないためだと思われる。もう修正されても良さそうなものだが、なぜか未だにおかしい。何か私の知らない設定があるのかもしれない。いずれにしてもこの辺りはWindows系のTeXパッケージの方が優れている。

PDFファイルとPSファイルの日本語表示も少し苦労する。dvipdfmxとdvipsが日本語を吐かないのは設定ファイルを修正すれば良いことはわかったが、これも縦書きがだめそうである。ghostscriptにパッチを当てる必要がありそうだ。

ビューアもxpdfは日本語パッケージを入れれば使えるが、標準のevinceはpsファイルの日本語は見えてもPDFはダメである。これは仮想日本語フォントの設定に手を加えれば見えるようにはなった。

加えて、フォントももう少し綺麗にしようと思うと結構手をかけなくてはならない。

さらに困ったのはcanon ip100をAirMacベースステーションの経由で出力しようとするとうまく行かないことだ。最初につまづいたのは、socketのポート番号が標準の9100ではなく9101だということに気づかず悩んだことだが、それを乗り越えてみると、今度は印刷をかけると恐ろしく遅い、実用に耐えないという問題に遭遇したことである。ドライバの問題のようにも思う。Web上では話題になっていないので、私のようにAirMacにip100などとしなければきちんと動くのだろう。

色々原因を追求すれば解決できるのだろうが、残念ながら、休みも今日で終わりなのでお楽しみもこの辺でクローズである。またしばらくeeeは埃をかぶっているかもしれない。