マイクロレクチャーはカーンアカデミーで評判を取って、最近ではUdacityなどでも採用されている1分単位のレクチャーである。1分で講義をするのはかなりチャレンジで実際にはもっと長い単位でのレクチャーもマイクロレクチャーと呼ばれている。
数学の専門家に言わせると、数式を1分間では説明できない、15分は欲しいという。なるほどその通りだ。カーンアカデミーでも統計学などは30分くらい使ったのもあり、カーンさんのこの柔軟な所もまた良い点かもしれない。
しかし、Udacityはなかなか徹底している。統計学をどうしているのだろうとと思ったら、ビデオの連続再生機能を使って数十秒単位の説明をつなぎ合わせている*1。これもこれで工夫である。Youtubeでみるとちょっとくらくらするが、専用のLMSでならストレス無く見えるだろう。
Udacityがここまでマイクロレクチャーにこだわっているのは、おそらくこれを国際化対応するときなどの加工を容易にするためという狙いもあるのでは無いかとも考えられる。
また、マイクロレクチャーの話を聞いて「確かに研究者は、3分で自分の専門を語りきれなければならない」といった研究者の方もいたが、それも一つの見識である。
マイクロレクチャーからもまた新しい教育の世界が広がって行く可能性は十分あるのだが、日本においては、これもまだまだ萌芽段階でしか無い。
日本語という非関税障壁が、米国の高等教育機関の劣化コピーに過ぎない日本の高等教育機関の教育をしっかりと守っているように私には思える。
Welcome - Intro to Statistics - Teaser - Udacity
*1:もっとも全ての講義にそれが適用されているわけでは無い。むしろ実験的な挑戦なのであろう