Amazon EC2は、よく知られているように丸ごとSpamhausでPBLに入れられている。AOLやhotmailなどSpamhausを参照していると思われるサーバから接続は軒並み拒否されてしまう。
解決策としては、どこかのサーバにリレーをしてもらうことだが、できるだけお金は節約したい。
- 有償サービスで安そうなのはAuthSMTPで年間2千円である。しかし2千円(月200円弱)では、月に1000通しか送れない。
- Googleに転送すれば無料だが、一日500通という制限のほか、送信者がgoogleになってしまうのも困りものである。
そこで、以下の方針で挑戦してみることにした。
- 送れる限りは自力で送る。ログを見ていると8割から9割は自力で送られるようである。
- postfixのfallback_relayを使って、上記で送れなかったメールをまず有償サービスでリレーする。
- 有償の上限を超えて、それも駄目ならgoogleで送る
などとしてみた。こういう時postfixはなかなかこまめな設定ができる。とはいえ、何とも姑息で醜い手段ではある。
こうしてみると、スパム時代の今日、小さな組織がメールサーバを自力で持つことがすでに時代遅れと言うべきなのであろう。