Seishi Ono's blog

Fugaces labuntur anni. 歳月人を待たず

健康管理

いわゆるメタボ検診で「積極的指導」に該当してしまった。腹囲が制限値 を3センチほど上回り、血圧高め、糖尿値高めなのだそうである。これだけ見ると大変な肥満体質で、実際診断結果もそうなっているのだが、周囲の人にこの話をするとたいそうびっくりする。身長が180センチ以上あって体重は60キロ代、この体型でそれはないよ、というわけである。

ところが、先日個別面談に呼び出され、改めて腹囲を計測したら、今度は制限値よりマイナス3センチといわれた。計測方法でもずいぶん変わるようである。だからといってここで放免されるわけではない、現状維持を目指して今後3ヶ月腹囲や体重それに血圧などをWeb入力して管理しなければならない。

まだ1週間ほどしか経っていないが、これは軽いストレスである。血圧も体重も腹囲も日々それなりに変化する。あまり気にするような内容ではないが、時としては気にならないではない。

以前に米国の調査で健康診断を定期的にしている人と、あまり頓着しない人では後者の方が長生きだったという結果があったような気がする。「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」で、ちょっと健康管理もやり過ぎではないかと思わぬではない。医者も、健康診断をしてあまり異常がなければ忘れて過ごすのが健康を維持する秘訣と指導しているが、そんなものではないのだろうか。もっともこうした医者の発言も、当人の気持ちをわかっているとは思えない。人によってはそう簡単には気に病むことをやめられない人だっているはずである。

3ヶ月も自分の日々の小さな変化を気にする必要なんてあるとも思えないけれど、実はここには隠れた問題があって、メタボ検診に引っかかった人をきちんと指導しないと、その保険組合は国から負担金増などのペナルティを食らう、結果として必要ない指導もしなければならない。

官僚主義とは、非効率の代名詞のように使われているが、実は違って、巨大な国家が個人の健康まで気に病まなければならないこのような状態を指すのだと私は思う。