Seishi Ono's blog

Fugaces labuntur anni. 歳月人を待たず

Solaris10のnodename

今日は、最近Solarisを運用していたら経験したごく些細な問題を書いておこう。多くの人にとってはどうでも良いことである。

先日小さなサーバーにSolarisをインストールして運用を始めたら、しばらくしてinetdに記述したものが動かないことに気がついた。さらに調べてみると、パッチを当てるためのsmpatchも接続拒否される。sconadmでユーザ登録をし直そうとしたらこちらも接続できない。

もっと驚いたことに、このホストではzoneで仮想ホストも運用しているが、zoneadmでlistを取ると、仮想ホストは見えても、肝心の自分自身であるグローバルゾーンが見えない。

なぜだろうとだいぶ悩んで、/etc/nodenameの記述が間違っていることに気がついた。正しい名前にしてリブートしたらあっさり問題が片付いてしまった。

Solarisは/etc/nodenameに書かれているホスト名がうまく引けないと色々なエラーを引き起こす。これはSolarisの運用者にとっては、かなり初歩的なことであり、私もずいぶん以前にも経験した記憶があるが、しかし、LinuxやFreeBSDを扱ってばかりいると思いもかけない事態に見える。

時期が時期なので、だいぶ前に消えてしまったBSD/OSのことを懐かしく思い出した。あのOSもすばらしい安定性を誇ってはいたが、ちょっと癖のあるOSだった。そしてWind River Systemsに買収されやがて捨てられていった。一つの時代が終わったと感じたものである。

Oracleに買収されたSolarisの行く末とつい重ね合わせたくなる。Solarisは、sunos4.1以来の長いつきあいで、愛着のあるOSである。そうあってほしくはないが。