ブラックベリーボールドが発売されたら買いに行こう、ということは昨年来決めていたことであるが、発売日に出かけるなどということは、生来の不精には縁遠く、吉祥寺のショップに出かけたのは発売から3日たったこの日曜の夕方近くであった。
とっくに売り切れていそうなものだと半分以上あきらめていたのだが、まだ2台だけ売れ残っていたのには驚いた。とにかくも購入したが、そのあと店頭からモックアップが撤去されたところを見ると、本当に滑り込みだったようだ。ただ、高いおもちゃなだけに、これが運がよかったのか悪かったのかは実はわからない。しかし、騒がれた割には、iPhoneに比べればずいぶん静かな売れ行きなのかもしれない。
それから、一日使ってみてふと気がついた。要するにこれは携帯電話のできない人種がやむを得ず使うデバイスなのではないかと。私はこれまで普段はウィルコムやemobileを使ってきた。これで不便なのは地下鉄の駅で使えないことが多いことである。曲がり形にもFOMAであるブラックベリーにはそういうことはない。さほどに携帯電話で当たり前のようにできることがPDAやスマートフォンではできない。
そこに考えが及んでいささかがっかりもした。携帯電話文化を老人たちが嘆いているうちに、老人たちは老人らしく取り残されてしまったようである。
とはいえ、かろうじてこれで携帯電話文化にもつながることができたかもしれないというのは奢りであろうか？
もう少し使ってみてこの奇妙なデバイスの評価をしてみたい。
