Seishi Ono's blog

Fugaces labuntur anni. 歳月人を待たず

新型インフルエンザ対策の第2段階

国内でのインフルエンザでの感染者が出て国内対策も第2段階を向かえようとしている。日本の場合二次感染者は思わぬ形で出現したが、専門家が度々指摘してきたように、世界の状況がパンデミックになっている時に水際検疫は無意味だということが証明されたようなものである。

政治的なショーのために莫大な経費をかけ、医療体制を疲弊させたとしか思えないが、その効果もまたはっきりしていて、厚生労働大臣は次期総理の人気ナンバーワンなのだそうである。

一方では、あまりショーの対象になり得ない国内対策の緩みから、一挙に3次感染を疑わせる状態に陥り、もはやどこから感染したのかの感染経路さえもはやたどれない状態になっている。つまり第2段階など知らぬうちにとっくに通り過ぎて、国内は第3段階の蔓延期に突入しており、日本全国どこも感染地域の疑いを免れない状態になってしまったのではないかと思われる。弱毒性だけにこの点は後になってもあまり問題にされない可能性はあるが、強毒性だったらと思うとやりきれないものが残る。

まあ、政治というものはそんなものなのか。