Seishi Ono's blog

Fugaces labuntur anni. 歳月人を待たず

サーバに使うOS

私が最初にサーバ管理をするようになった頃は、SunOSVer.4が全盛期であって、Sunが使えれば幸せだったものである。やがて私は、NetBSDやBSD/OSなどを経て一番長くお付き合いをしたのはFreeBSDであったと思う。

最近はだんだん面倒になってきてCentOSなどのLinuxもいじるようになってきた。そうしたところで使い勝手を自分なりに評価してみると、サーバ構築が極めて楽という点ではLinuxに如くものはない。私は無論Windows系のサーバも扱ってきたが、それはそれで結構はまるところが多いのである。

しかし、ネットワークが混雑したりアクセスが集中したときの耐性は、FreeBSDが一番であるように感じている。いくつかのFreeBSDサーバを様々な理由から、LinuxやSolaris10に管理替えした経験があるが、同じアプリケーションが動いていても、今までは乗り切れた程度のアクセス集中などで時々とまってしまう。もっともこれは私がLinuxやSolarisの経験が不足しているからであろうとも思う。

ただ、管理者ならばだれでも知っているように、サーバを構築をすることとそれを継続的に運用し続けることはまるで意味が違う。私にとってはFreeBSDは継続的な運用管理に楽なサーバであり、なかなか手放せないでいる。

Solarisも安定運用には欠かせないサーバとずっと思ってきたし、ZFSのような高速で柔軟なファイルシステムもあり私にはとても魅力的なのである。ところが、アプリケーションの側の責任だと思うが、主としてlock機能の相性の問題からIMAPサーバなどのパフォーマンスがよろしくない。それに限らずSolrisなんか使うなという感じのアプリケーションは結構ある。同じような意味合いで、FreeBSDも相手にされていないようではあるが、こちらはコミュニティががんばって良い結果を出してくれているから運用できているのだと思っている。

サーバ運用には性能とコミュニティのどちらも大事なのである。Linuxは素晴らしいコミュニティを持っているが、性能にやや不満がある。SolarisやNetBSDは、性能は十分でもコミュニティが弱い。そういうわけでFreeBSDを使わざるを得ないというのが私が感じているところである。